『嫁の姿』を目に焼き付けろ!男の立ち会い出産記録

息子が生まれてはや二ヶ月。毎日夫婦二人で育児に奮闘しています。

振り返ると妊娠前も妊娠中もずっと揉めに揉めまくっていた我が夫婦。

ケンカの原因はほとんど僕で、ケンカした日をメモしていた嫁の手帳はドクロで一杯でした。。。

しかし、息子が生まれてからはケンカをほとんどしなくなり、平穏そのもの。

そんな僕が変わったのは、出産に立ち会い『命をかけて出産してくれた嫁の姿を見ることができたから』でした!

今回は妊娠中~立会い出産までの男の記録です。

変わる前の僕が知りたい方はこちら(嫁が書いたものになります)
・『自己中モラハラ旦那』が『子煩悩パパ』になった話

妊娠中~破水

思えば妊娠中は本当に恐かった

妊娠中は本当に嫁のお腹が恐かった。どんな凶器よりも恐く見えた。

僕がお腹に当たったせいでこの子に何かあったら、寝ている間に蹴ったりしたら・・(僕は寝相がかなり悪い)

そんなの少しくらいなら大丈夫なのは理屈では分かってるんです。

産休に入るまで電車で通勤している人もいるくらいですから。

でもどうにもできなかった。恐かった。妊娠してから一度も一緒に寝られなかった。

自らお腹を触ることもなかったです。

嫁はずっと辛かったはず。布団並べて寝るようになったのはラスト1ヶ月でした。

それも嫁の気持ちが爆発した結果だから褒められたもんじゃないけど。。。

でも出産までの最後の1ヶ月は普通に接することができたんじゃないかな。

陣痛はいつくるのか

うちは自然分娩だったので陣痛待ちでした。

陣痛来たかも!?→前駆陣痛
今度こそ!?→前駆陣痛

というのを何度も繰り返しており、お腹の中の息子に「陣痛だと思った?残念!前駆陣痛でしたー!」とおちょくられている感じでした。

前駆が始まってからの嫁は「早くきてくれーもう嫌だー」と落ち着かず、気持ち的にもしんどそうでした。

正直この時は僕もしんどかった。仕事もして、いつくるかわかんない陣痛に備え、嫁のケア、それと家事もして。

「もう生まれてきていいんやでーていうかはよ出て来ーい」なんてお腹に話していました。

でも嫁は僕の比じゃないくらいしんどかったと思います。

いつくるかわからない人生最大の痛みって・・・恐すぎるでしょ。

普通に考えれば初産で予定日前なんて生まれる方が少ないんじゃないか・・・?と考えながら待っていましたが、その日は突然に訪れました。

破水は突然に

「今日来るかなー?」「来ないよねー」なんて話をしていた予定日5日前。その夜中に嫁が破水しました。

「あれ?陣痛が先じゃ!?」と考えたらもうテンパっちゃってテンパっちゃって。

僕がいるときに来てくれたからよかった・・・って言えるはずだったのに嫁の方が全然冷静なんです。

「タクシー呼んで」
「荷物持って」

と嫁はテキパキと僕に指示をしてくれました。サンキュー嫁。

この時、陣痛タクシー登録していたのに来てくれないという、まさかのハプニングもありました。

僕は真剣になればなるほど、テンパればテンパるほど口調がキツくなる癖があって、タクシー会社との電話の時も出てたと思んですよ。

その癖直せと何度も言われていたのに・・・それでも嫁は冷静でした。

嫁よ、あのときはほんまにすまん。

嫁は僕よりも、タクシーの運転手さんよりも、一番冷静でした。

でも病院に着き、先生の内診が始まったら急に泣き出してしまったそうです。

そのとき僕は外のソファで待機してたんですが、逐一LINEで報告がきました。冷静に見えたけど嫁は嫁で頑張ってたんだなと。

でももうここからは男は無力なんですよね。なにもできない・・・

「ここからだね。恐いと思うけど一緒に頑張ろう」

こんなこと言ったかなぁ?当たり障りないことしか言えませんでした。

夜中なこともあって今日は帰りなさい。と看護師さんに言われたのでこの日は帰宅することに。翌日も仕事に行ってもたぶん大丈夫とのこと。

破水から一夜明けて・・・

破水した夜から一夜明けました。嫁は夜通し陣痛に苦しんでいた様子です。

でもまだ全然だから会社に行っていいよとの看護師さんの言葉を信じて出社しました。

これがまた困ったことに看護師さんの言うことがみんな違うんですよ。

看護師A「15時からが面会だからね。会社行っていいよ」
看護師B「分娩室に入ったらパパ呼ぶね。職場から1時間半?間に合うかなぁ」
看護師C「立ち会いの人は面会時間外でも来てもいいんだよ」

見事にみんなバラバラ。統一してよ(笑)

看護師のAさん、Bさんの言葉を信じて出社した僕ではありますが、仕事なんて全く手に付きません。そうこうしているとCさんの話を嫁から聞いたので早退し、急いで病院へ向かうことに。

結果、この判断がなかったら立ち会いには間に合わなかったかもしれないのです。

マジでCさんに感謝!!!

なにせ病院に着いて1時間で分娩室、その後1時間も経たずに産まれてきたので。Bさんの言う所の「分娩室に入ったら連絡」の時点では間違いなく間に合っていません。

夫がいると出産が早い、という事例もあるようなのでそれも影響しているかもしれませんが。

なんにせよ結果としては立ち会いできたのでよかったです。

病院へ向かいながら

会社を早退した僕は、陣痛に耐える嫁とLINEしながら病院へ向かいました。

そわそわはしていたものの、「LINEできるレベルならまだまだだろうなー」なんてのんきに構えていました。

一旦入院の荷物を取りに家に帰った僕。

「コーヒーでも飲んで落ち着こうかな」

「生まれるまで何時間かかるかわからないし、ここはお風呂に入っておくべきでは・・・!」

とか実は考えてました。でもネット記事かなにかで読んだ、コーヒーブレイクをしてきたパパへのママさんの言葉を思い出しました。

『てめぇ、コーヒー飲んできたな!臭いするんだよ!この野郎!私も休憩したいいいぃ!』

リチャ

リチャ
よし!すぐ病院向かおう!

いや、ほんといろんな物に目を通しておいてよかった。ここでこれに気づかなかったら一生後悔するところだった。

ちょっとでもそんなこと思ってすみませんでした!!




いざ立ち会い出産!

病院到着

病院に到着し、部屋に入りましたが、妻は痛みに耐えてこちらさえ向けない様子。

嫁の手を握って嫁の陣痛が少しでも和らぐように妻の指示に従いました。

「手を握って。頭を撫でて。」

妻の指示はこれだけです。一度腰をさすったのですが、「やめて」と冷静に言われたので言われたことだけをやることに。

陣痛の耐え方が尋常じゃなくて正直見ていられませんでした。でも僕にはこれ以上何もすることができない。。。

「こんなに痛そうなのにまだ産めないの!?」

と思いながら、それはもう心配で心配で。。。あんなに痛そうにしている嫁は見たことないです。

そうこうしていると嫁だけが分娩室に連れて行かれました。「あれ?俺は?分娩室に入ったら呼ばれるんじゃ・・?」と思いながら部屋に一人残る僕。

お世話になった産院はこの辺の説明が本当になかったんですよ。もうちょっとなんとかならなかったのかなー・・・・

なんてモヤモヤしてると、嫁の夕飯が配膳されてきました。「もったいないから食べちゃいなー」と言われたので、嫁は分娩室で頑張っているのに僕は優雅に夕飯。

これがまたおいしくて!ちらし寿司だったんですけど、嫁は妊娠してから生物控えてたんで、「これ食えなかったんじゃね?俺が食えてよかった」なんて考えながら待っていました。

するとわりとすぐに分娩室へとお呼びがかかりました・・!

カメラ持って!iPhone持って!iPad持って!いざ立ち会い!!

ついに立ち会い

「頑張れー!頑張れーー!!」「フー!フー!」

「汗!水!」「てめぇ!何ヘラヘラしてんだ!」「何が頑張れだ!この野郎!」

立ち会い出産と言えば、僕はこんなイメージでした。(どういうイメージなんだ・・・)

「あらゆる暴言にも耐えてやる!」という意気込みで立ち会いしたのですが、暴言は一切なかったのでホッとしました(笑)

でもやっぱり普段の嫁とは違ってかなりしんどそう。。。

見たことない嫁の姿、聞いたことのない声、嫁の下半身に集まる先生と助産師。。。

本当に異様な空間でした。

僕はカメラで嫁を撮影しながら応援・・・!

助産師「はい、いきんでー」

なんて遠くから声をかける助産師さん。

僕「(おいおい、このいきみでスポーーンて出ちゃったらどうすんねん・・!)」

なんてハラハラしていました。そんな一気に生まれることはないんですかね・・・?

後で聞いたら嫁も同じこと思っていたそうです(笑)

とはいえ、嫁も意外と冷静に助産師さんの言う通りにいきんでいましたし、もちろん先生や助産師さんは冷静。

あの場でハラハラそわそわしていたのは僕だけだったのかも・・・

「頑張れー!頑張れー!」と声をかけていたら意外とサクッと生まれました。

体感10分くらいでしたが、実際は30分弱。トータルでも1時間程度だったので、だいぶ早いんじゃないかな。

「すげぇ!早い!」と思いながら嫁さんに最大最高の賛辞を贈りました。。

「お疲れさん・・!お疲れさん!よー頑張った!ありがとう!」

出産のときの様子は嫁もまとめていますので、こちらも一緒に読んで頂くとより伝わるかと思います。
・【破水(疑惑)〜出産】12000字レポ

息子誕生!

生まれた瞬間の印象は「嫁そのままじゃん!」

顔のパーツはほぼ嫁でした。最近は徐々に僕に似ているところも出てきているようですが、自分ではあまりわかりません。

正直、生まれたら嫁は放ったらかしで「息子!息子!」ってなると思っていました。

しかし、実際は妻の心配をずーーーっとしていました。

しんどくてもあまり態度に出ない嫁があんなに普段と違うなんて。。。

でも嫁がこれまでで一番嬉しそうな顔をしていました。あの顔は一生忘れないと思います。

息子が綺麗にしてもらうために沐浴台に移動したのですが、嫁に「撮ってきて!」と言われるまで僕は嫁のそばを離れませんでした。

嫁

息子撮ってきて!
リチャ

リチャ
お、おう・・・行っても大丈夫?

それくらい「嫁ーマジお疲れー!」となっていたようでした。

この時僕が息子ではなく妻の方に声を掛けたことが嬉しかったようです。

これ程までに自分が無力だと思うことは人生で初めてでした。こんなに感動したのも初めてでした。

本当に立ち会い出産してよかった。嫁と結婚してよかった。息子が生まれてよかった。

出産を通じて

夫婦で待ちに待った妊娠でした。焦ってもしょうがないし、気長にいこうぜー・・・って時に出来た子供。

それでも何度も揉めて、嫁を傷付ける言葉を何度も言ってしまった。

何度も何度も揉めた。離婚寸前まで何度もいった。

それでも僕の子を産んでくれた。

感謝しかないですね。

この出産を機に僕は180度変わりました。

今まで自分のやりたいことしかやらない『超自己中男』だった僕が、息子の世話をして、家事をして、嫁のケアをしてと・・・

少し前の僕からは考えられないほど。

これが子供の影響力なのかと・・・自分でも ビックリしています。

立ち会い出産の良さ

立ち会い出産は本当に異空間でした。

本当に男は何もできないです。ただ嫁に声を掛けるだけ。後は汗を拭く。飲み物を渡す。それくらい。それが少しでも嫁の助けになると信じてやるしかないです。

体感10分、現実30分の立ち会いは一瞬でした。でも「人生で一番感動した」のは間違いないです。

立ち会い出産は『男性にも父親の自覚を持たせるために有効』と言われています。

実際に立ち会うまではその理由を『子供が生まれてくる瞬間を見られるから』だと思っていましたが、実際に立ち会ってそれは違うと感じました。

もちろん子供が生まれてくることは素晴らしいことで、感動しました。

でも僕は

『僕ら二人のため・・いや、三人のために、嫁がこんなにも頑張ってくれている!』

という嫁の姿を見ることが、立ち会い出産で重要なことだと思います。

うちは分娩室に入ってからは結構サラッと生まれましたが、それでも分娩室に入るまでの陣痛とかも一緒に見ていて、本当にしんどそうでした。

嫁には怒られるかもしれませんが、そういう嫁の姿が見れたことはすごくよかったです。

息子が産まれて、自分が変わった理由がずっとわからなかったのですが、『命がけで自分達の子を産んでくれる嫁を見たから』だと思うようになりました。

男性の皆さん!出産中の嫁の姿は目に焼き付けておくべきですよ!

子供が生まれるのは神秘

僕は親父が30歳、祖父が60歳で生まれた子。

そのときはこうだった。
僕(0歳)-父(30歳)-祖父(60歳)

時は流れ、僕が30歳で生まれてきてくれた我が子。

息子(0歳)-僕(30歳)-父(60歳)-祖父(90歳)
なにか運命を感じる。

でも祖父は初のひ孫と会えるはずだったのに、そうはならなかった。

僕はじいちゃんが子供のころから本当に大好きで、仕事が多忙な父よりもじいちゃんに遊んでもらった記憶の方が多い。

そんなじいちゃんが亡くなったのが息子が生まれる3ヶ月前。息子を会わせられなかった。

実家では息子のことを「じいちゃんの生まれ変わりかもね」

なんて言ってて、じいちゃん好きの僕でも「いや、ふざけんな。俺の息子は俺の息子じゃ」と内心思ってた。

すると嫁が「でも案外生まれ変わりかもよ。おじいちゃんに会わせられたらよかったのにね」と言ってくれた。

嫁には言ってないが、この時泣きそうだった。

じいちゃんにはいろいろ教えてもらった。

カブトムシ捕り方・育て方、魚釣り、栗拾い・・・

大人になって僕は虫が苦手になっちゃったけど、今は都会に住んでるけど、いつかじいちゃんに教わったことを僕が代わりとして息子に教えられたらいいなぁ。

最後に

ちょっと最後は立ち会い出産からはズレた話をしてしまいました。

しかし、こういうことを考えさせられるほど子供の誕生というのは素晴らしいことなんだと痛感させられました。

正直言うと、僕は立会い出産に関してはそこまで乗り気ではなかったのですが、立会い出産できて本当によかったと思います。

里帰りや仕事の都合など家庭によって様々あるとは思いますが、無理矢理にでも立会い出産はすべきです。

人生でこれ以上感動することはもう現れないでしょう。

本当に自分でもわかるくらい別人に変わりました。

まだ変わって2ヶ月ですし、これがいつまで続くかはわかりません。いつか戻ってしまうかもしれません。

そんなときは原点に戻って、この立会い出産のことを思い出すことにします。

以上、「『嫁の姿』を目に焼き付けろ!男の立ち会い出産記録」でした。

 

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