
ある日、僕は息子の3ヶ月健診の書類を妻と書いていると、書類のある言葉が気になってしまいTwitterでこんなツイートをしました。
息子の3ヶ月検診の書類。
あなた(お母さん)
→この時点で父親に書かせる気がない。お子さんのお父さんは育児してますか?
→逆にお母さんの項目がないこうなってくると「母の仕事だ」と思われてしまう気がする。父親の意識がーとか言うけどこういうところも直して欲しいなぁ pic.twitter.com/fP93iNLlve
— リチャ@パパ (@papa_ritya) 2017年7月23日
RT数、いいね数を見てもらえば分かる通り、多くの方に共感をしていただきました。また、返信も何件か頂き同じ体験をしている方のご意見をお聞かせ頂きました。
この書類を見て、僕は父親の疎外感と同時に悲しさも感じました。。。
僕が思う書類の問題点は「あなた(お母さん)」
僕がツイートした書類の画像はこちらです。
僕が思うこの書類の問題点はたった一点です。それは、
「あなた(お母さん)」
この言葉だけであり、それが全てです。
確かに、健康診断の書類は母親が書くことが多いのかもしれません。でも、少なからず父親が書くこともあると思うんですよね。
パパが育児に積極的だったり、家庭の事情だったり・・・
うちは妻と僕で相談しながら書類を書きましたので、「あなた(お母さん)」という言葉にやはり違和感を覚えてしまいました。
わざわざ「あなた(お母さん)」と書く理由が見当たらない。単純に「お母さん」「お父さん」でいいじゃん。と思っちゃうんですよね。
そして、「設問7:お子さんのお父さんは、育児をしていますか。」という設問。
なぜ、父親は育児をしない前提なのだろうか。本当に納得がいかない。
「別にこんなの気にしないよー」というパパも多くいると思います。「そんなことを気にする人は育児をしていない人、もしくは育児で褒められたい人」なんて意見も見かけました。
でも僕は「あなた(お母さん)」という言葉には引っかかりを覚えます。
健康診断は「母子のため」だから?
そもそも、赤ちゃんの1ヶ月健診というのは子と母二人の健康診断です。
妊娠後の女性の身体はいろいろな異常が起こります。出産とはそれほど大変で過酷なものだということですね。
ただ、3ヶ月健診のときには母親の健診はないところが多いみたいです。あってもメンタルチェック程度だったり。
今回僕が「ん?」と思った書類は3ヶ月健診のものです。
もし、うちの自治体で母親の健診がなかった場合、どういう意味の「あなた(お母さん)」なのでしょうか・・・
母親の健診があってもなくてもモヤっとするのに変わらないんですがね。。。
役所で貰う書類だから対応が遅い?
役所で記入する書類は様々ありますが、かなり古いフォーマットだなーということはよくあります。
変えずとも今も問題がなければ特に変える必要もありませんからね。
でも、今は「父親の育児参加」「父親の育児休暇」など、父親の育児が注目されている時代です。それなのに、このような書類だと父親が疎外感を受けてしまうこともあるでしょう。
「書類に拒否されている」
という理由で実際に書類を書かなくなってしまったパパさんもいるそうです。
役所の仕事を否定するわけではありませんが、お役所仕事はお堅く・変化が少ないと僕は思っています。
しかし!!!
役所こそ時代にマッチすべきだと僕は感じます。
自治体によっては「母子手帳」ではなく「親子手帳」と呼び方を変えている所もあるそうです。
育児は母と子だけではないのです。父もいるのです。
ぜひ、「あなた(お母さん)」という表現は変えて頂きたいと願っています!
「育児=ママ」から変わりつつある世の中
先日の息子の予防接種へ僕も行ったのですが、
「はい、お母さん抱っこしてねー」
「お母さん、次以降の予防接種の予定なんだけどー」
と、すぐそばにいる僕はいないものとして扱われて、先生は僕の目も見てくれませんでした(泣)
でも、ちゃんと「親」として僕のことを対応してくれる病院もあります。
うちの息子は新生児だった頃に入院したことがありました。
そのときお世話になった病院は僕のことも妻のことも「息子の親」として平等に扱ってくれて、先生は僕と妻両方と目を合わせて息子の病状の説明をして下さいました。
この時、「僕も親なんだ・・・」と嬉しかった記憶があります。
少しずつかもしれませんが、確実に父親の育児への対応は変わっていると感じています。「親子手帳」もその中の一つですよね。
今は変わりつつある世の中の途中のような印象を受けています。
夫婦での育児が当たり前になって欲しい
書類に「あなた(お母さん)」と書かれている理由は「育児の担い手が母親」という固定概念からでしょう。
書類だけでなく、雑誌や病院、広告冊子まで。あらゆるところで「メインの育児者は母親」という意識が根付いていると思います。
以前、ベルメゾンネットさんでも同じ事がありました。
でも残念なのは、やはりここでも「ママ目線」なこと。。。ママでもパパでもどっちでもいいじゃんー pic.twitter.com/yiG84yK57Q
— リチャ@パパ (@papa_ritya) 2017年11月18日
昔はそうだったかもしれませんが、今は違います。共働き家庭が増えて、政府も女性の社会進出を推奨していますよね(それができる世の中かどうかはおいといて)。
女性の社会進出に合わせて育児をする男性も確実に増えています。朝、保育園へ向けて自転車を走らせるスーツ姿のお父さんもよく見かけるようになりました。
こういうお父さんが増えてきて「育児する父親が当たり前」になれば、今回テーマに上げた「あなた(お母さん)」という表現も自然となくなるのではないかと信じています。
「育児はママが当たり前」から「夫婦二人の育児が当たり前」になるように。
まずは親である私たちから意識を改革していくことが世の中の意識を変える第一歩となると僕は信じています。