
先日、年末年始の帰省の際に東海道新幹線の「ファミリー車両」を利用してみました。
座席がプラス1席
車両全てが子連れ
年末年始、お盆に使える
こんなメリットのある「ファミリー車両」を実際に利用して良かった点・乗車した感想などをお伝えします。
お子さん連れで東海道新幹線乗る予定のある方、必見です。
Contents
ファミリー車両とは?
「ファミリー車両」は東海道新幹線で年末年始もしくはお盆休みの時期にあるサービスです。
2017年は以下の期間でファミリー車両のサービスがありました。
GW(ゴールデンウィーク) | 2017年4月28日~2017年5月8日 |
お盆 | 2017年7月15日~2017年9月3日 |
年末年始 | 2017年12月15日~2018年1月9日 |
2018年のGW予約も既に始まっています!
2018年のGWファミリー車両は
4/27(金)~5/7(月)
となっています!
GWにお出掛け予定の方は、ぜひお早めに予約を!
2018年GW(ゴールデンウィーク)ファミリー車両予約フォーム
ファミリー車両の利用条件はこちら
- 東京〜新大阪間で利用可能(東海道新幹線)
- おとな1名+小学生以下のお子様1名以上の合わせて2名以上から
- 予約はネット、JR東海ツアーズの店舗もしくは電話にて(みどりの窓口では購入不可)
ファミリー車両のメリットデメリット
なぜ、わざわざJR東海ツアーズでファミリー車両を購入するのか。
普通に「みどりの窓口で購入すれば?」と思う人も多いはずです。
いやいや、これが子連れ家族必見のメリットがあるんです!
メリット・デメリットをまとめてみたので、早速ご覧ください。
ファミリー車両のメリット
まずは、ファミリー車両のメリットについて。
座席が人数プラス1席
支払う料金の座席数プラス1席が付いてきます。
例えば、我が家は夫婦+息子(8ヶ月)で乗ったのですが、なんと大人2人分の料金で3人席を予約出来ました。
このおかげで、3列シートの1席をベビーカーや荷物を置く場所として利用出来ました(息子は膝の上)
こんな感じで奥の席にベビーカー、マザーズバック(アネロのリュックが隠れてます)、コート類などを詰め込みました。
子連れはどうしても荷物が多くなるので、これはありがたいです。
ベビーカーはコンビのメチャカルシリーズです。他のベビーカーが入るかはわかりませんが、サイズ感の参考にして下さい。
車両内全員が子連れ家族
ファミリー車両は文字通り、「車両自体が子連れ(ファミリー)車両」となっています。
そのため、周りはお子さん連れのご家族ばかり。車両内はさながら保育園状態です。
基本的に静かな新幹線ですが、この車両内はワイワイガヤガヤ。子供の声がしている状態が普通です。
なので、例え息子がグズって泣いたとしても、特に気を遣わなくても大丈夫ですし、周りのお子さんが泣いてもなーんにも気になりません。
周りに気を遣うことが少なく済むのは本当に有難いです。
どこかで「えーんえーん」と泣き始めたら、みんな呼応しちゃって、あっちでもこっちでも泣き始めたってこともありました。
3列シートを向かい合わせ6人席にし、お子さん4人を自由にさせているご家族もいましたね。地べたに座ったり、座席で寝たり(笑)
飲み物チケット、おもちゃがついてくる
支払った人数分の飲み物引換券と、子供にはおもちゃ(1歳児以上)がプレゼントされます。
飲み物は駅にあるKiosk(キヨスク)や車内販売で交換できる引換券が新幹線のチケット枚数分貰えます。
ソフトドリンクはもちろん、350ml以下の缶ビール、500ml以下の酎ハイなど、お酒まで飲めちゃいます。
引換券は出発日から1ヶ月利用可能です。
たとえ行きの新幹線で忘れても、帰りで使えば問題ないですよ。
おもちゃは新幹線シールブックです。
一歳児以上、要は料金を支払っている子供が貰えるみたいですね。
8ヶ月で乗った息子は貰えませんでしたので、写真はありません。残念。
専門スタッフさんがいる。写真撮影してくれる
ファミリー車両には、車掌さんとは別に専門のスタッフさんがいらっしゃいました。
子連れ旅行だと、予定外のことが起こる可能性はあると思います。
そんなときのために、いつでも声が掛けられる方がいる安心感はすごく心強いです。
スタッフさんは車両内をこまめに見回り、声を掛けてくれていました。
その際に、ファミリー車両の記念パネルを持って写真を撮って貰いました。
家族ごとに声を掛け、撮影に回っていました。
子供がいると、つい家族写真って後回しになりがちなのでありがたいです。
ファミリー車両のデメリット
次に、ファミリー車両のデメリットです。
時間が指定される
どの新幹線にもファミリー車両があるわけではなく、時間は指定されます。
例えば、2017〜2018年の年末年始ファミリー車両は一日に1〜3本しかありません。
乗りたい時間に乗れないのは少しデメリットかなと。(以下のリンクを参照。2017年のものです)
僕はネット予約しましたが、第二希望(第三希望だったかも?)まで入力し、24時間以内に予約決定のメール。という流れでした。
なので、手配完了のメールが届くまで、第一希望の時間になるのかは不明です。
予約変更もおそらく不可能です。予約に空きがある場合は「取消→再予約」が可能かもしれませんが、通常のネット予約のように手軽に日程変更は不可能です。
そもそもお盆や年末年始の新幹線は予約で一杯(特に東京→名古屋・大阪方面)ですし、予約変更もままならないので、そこまで気にするほどではないのかなーと思います。
1歳以上のお子さんには必ず席の購入が必要
お子さんがまだ小さい場合、こう考える方も多いハズです。
しかし、ファミリー車両は1歳から料金がかかります(1歳未満の乳児は無料)
大人料金の約半額とはいえ、これは結構なデメリットかもしれません。
正直、1歳なら膝の上でもまだまだ問題ない気がします。
ちなみに通常の新幹線の場合、「5歳までは指定席なら大人の膝の上なら無料、自由席なら席を確保しても無料」だそうです。
通常料金についてはこちらのサイトが分かりやすかったです。
キャンセル料が高い
このファミリー車両は前述の通り、JR東海ツアーズの販売なので『ツアー扱い』になります。
そのためキャンセルについては結構厳しい。
通常の東海道新幹線なら、出発2日前までは乗車券・特急券合わせて550円で払い戻しが出来ます。ネット予約なら無料で日程変更できる場合もありますよね。
しかし、ファミリー車両の場合10日前だったとしても、20%のキャンセル料が取られます。
急な体調不良等での当日キャンセルは半額。
まぁツアー扱いなので当たり前といえば当たり前。「ツアーは融通効かない分安い」というのが売りですからね。
「キャンセル料が高い」=「融通が効きづらい」
ということです。
キャンセル料の詳細はこちらから(2017年年末年始のパンフレットです)
- 座席が1席プラス
- 車両全てが子連れ
- 飲み物、おもちゃがもらえる
- 写真を撮ってもらえる
- 時間が指定される
- 1歳以上のお子さんには席の購入が必要
- キャンセル料が高い
ファミリー車両と通常予約の料金比較
せっかくなのでファミリー車両と通常の新幹線で料金の比較をしてみましょう。
- 東京~新大阪間
- 12/28~1/3の料金(一番利用客が多いと思われる時期)
- 大人二人(夫婦)固定
- 指定席
比較1『1歳未満のお子さんはヒザの上。1歳以上は席を用意。』
とする場合、ファミリー車両の方がお得。
料金が少し安い上、上記のメリットが利用できるので、利用しない手はないのかなと。
「じゃあ、ファミリー車両一択だね!」とは言い切れないんです。
比較2『3歳までのお子さんはヒザの上』
という条件にすると、話が変わってきます。
次の表をご覧ください。家族構成は1~3歳のお子さんがいる家族に限定してみました。
3歳までのお子さんが1人で6,400円、2人で12,900円の差額が出ます。片道でこの差額なので、往復すれば倍です。
前述したメリットにこの差額を出せるかですね。
ファミリー車両は高いが席が多く、メリットが多い。
通常指定席なら席は少なく、お子さんはヒザの上だが安い。
もちろん、3歳のお子さんを2時間以上ヒザの上……というのは正直しんどいとは思います。
周りの環境や我々親の負担も考えれば、この差額を捻出する意味はあると思いますが、往復で1万円以上変わるとなると難しいところ。
実際に使ってみた感想
僕はファミリー車両に値段以上のものを感じました。やはり、プラス1席なのと周りが子連ればかりというのは嬉しいです。
息子が見てると微笑んでくれたり、小学校低学年くらいのお兄ちゃんだと、”いないいないばぁ”とかしてくれたり。
初対面のご家族と「何ヶ月ですかー?」「5ヶ月なんですか!うちは8ヶ月なんですー」「お気を付けてー」
みたいな会話も自然と発生しました。
平和かここはと。都会の喧騒を忘れられましたね(笑)
車両についてくれた専門スタッフさんもすごく感じが良かったです。息子にも話しかけてくれて嬉しかったですね。
僕は『精神的なゆとり』を大切にしたいので、周りに気を遣わなくて済むファミリー車両はすごく良いです。多少高くても積極的に利用していきたいです。
今回の実家帰省も思ったより疲れは出ませんでしたし(実家では大変でしたが……)
年末年始やお盆に新幹線利用を考えている方は、一度「ファミリー車両」を検討してみてはいかがでしょうか。
子連れ家族の味方ですよ。
通常(ファミリー車両利用でない)の子連れ新幹線についてはこちらの記事もどうぞ。