「子供が生まれたと言っても、俺がいても何もやることないし」
最近子供が生まれた知り合いパパさんから、テンプレのようなこの言葉を耳にすることがありました。
いやいや、やることいっぱいあるでしょ!
あんなことや、こんなことや……(当時の自分を思い出す)
……あれ?
なんか僕も「妻に任せておけば大丈夫」って思っていたような、、、
今回はこんなことから思い出した話です。
産後すぐ「パパがやることはない」・・・・なんてことはない!
「やることがない」と言い切った知り合いパパ
冒頭の里帰り出産でお子さんが生まれたパパさんの話。
そのパパは、生まれてすぐ長期休暇があったので、里帰り先へお子さんに会いに行きました。
ただ、休暇は一週間以上あるのに、2日で帰宅したそうな。
僕は疑問に思って聞きました。
里帰りということは義両親さんが手伝ってくれるでしょうし、ご飯も出てくるし、洗濯もしてくれるし。
パパは何もやれることはないのだろうか?
僕はそうは思わないです。
子供のオムツ変えたり、ミルクあげたり、着替えしたり、ママと話すだけでもいいと思う。というかママと話すのが一番大事なのではないでしょうか。
やることはいっぱいある。授乳以外は全てできると思います。
里帰りだから義実家に居づらいとか、里帰りならではの悩みもあるでしょうが、、、
うちは里帰りではなかったので、僕の気付かない辛さはあるとは思います。
思い返せば僕も「やることない」と思うタイプだった
「生まれてすぐは寝て母乳飲むだけでしょ?」
そう思っていた時期が僕にもありました。
2017年4月17日に息子が生まれ、3日後には仕事へ行っていました。
GWもあり、早めに会社に届けを出したいという面もありましたが、「ま、妻に任せても大丈夫でしょ」というのが率直な思いでした。
なんなら生まれた次の週もは「お祝い飲み会」に誘われたので行こうとした程だったんですよね。(結果としては行っていませんが…)
【飲み会の件についてはこちら】
今ならわかる、
生まれてすぐの飲み会なんて、一番あかんやつや。
この時の僕は、
「育児の大変さも産後ボロボロの母体も全く理解をしていないダメな夫」でした。
我が家は両実家は遠方で、ヘルプはありません。出産・育児・家事、何から何まで二人でこなす必要があります。
妻と息子が頼れるのは僕だけなのに、そんな意識は全くありませんでした。。。
考えが変わったのは息子の入院
「パパはやることない」から「パパやることめちゃめちゃあるわ!」という意識に変わったのは「息子の入院事件」からですね。
それは、息子と妻が産院を退院してすぐでした。
熱は出ないと言われる新生児期に38度を超える高熱。しかも夜中。まだ息子のことは何もわかっていない。
#8000や近くの救急病院へ電話して、話聞いて、怒られて、、、
夫婦でかなり疲弊していました。
あ、そういえばあの時
「ん?パパさんじゃなくて、彼氏さんなのかな?」
と息子の病状とは全く関係のないことを言ってきた看護師さん、一生忘れませんからね^^
すみません、話がズレました。
この時の息子は朝になるのを待って受診→そのまま入院という流れでした。
妻は前日から眠れていないし、精神的にもボロボロだし、でも息子に付きっ切りだし。
この時思ったんです。
「あ、今僕がすべきなのは妻のサポートだ。このままだと妻が倒れる。」
と。
少しでも時間があれば息子を抱っこして妻を寝かし、
「大丈夫大丈夫」と何の根拠もない言葉をかけ、
無理矢理にでも妻にご飯を食べさせる。
息子に続き、妻まで倒れないようにすることに全てを注ぎました。
この出来事があったから分かったことがあります。
「育児だけが育児じゃない。妻のサポートも家事も全部が育児に繋がる」
息子の入院に泊まり込みで付き添う妻のサポートも『育児』
妻の話を聞くことも『育児』
「腹減ったー!」と泣く息子をあやす妻に、ミルクを作って持っていくのも『育児』
もちろん、ミルクを飲ませることも、オムツ替えも全て『育児』
パパはやることがない・・・・なんてことはないと思います。
なんなら、やることだらけ。
息子の入院前後のドタバタについては妻がブログにまとめているので、よろしければぜひ。
【妻のブログ】
新生児期に赤ちゃんに慣れておく
冒頭のパパさんの行動を否定するような話になってしまいましたが、各家庭でそれぞれの事情があると思います。
否定をしたいわけではありません。
ただ、僕個人の意見としては、
「父親も新生児期のうちに、できるだけ赤ちゃんと触れ合っておくべき」だと思っています。
最初は夫婦共に、赤ちゃんに対してどうすればいいかわからないものです。
その「どうしていいかわからない」状態を夫婦で一緒に経験し、一緒に成長していく。
そういう意識が大切なのかなと。
「産後、父親として何をすればいいですか?」
こんな質問をされたら、僕はこう答えるでしょう。
「ガンガン赤ちゃんのお世話して!」
「そしたら父性も出てくるし、愛おしくなるし、怖さもなくなって育児の腕も上がるから。」
「奥さんとも話して、育児について・子供について一緒に考える。丸投げにしない。」
「間違っても、やることないなんて思わないこと!」