「今流行りの格安SIMに乗り換えたいけど、よく分からない!」
「安いらしいけど、どうすればいいか分からない・・・」
という方は多いのではないでしょうか?
そんな方へ向けた格安SIM初心者講座の第一回目。
今回は「格安SIMのメリットデメリット」についてまとめました。
格安SIMを理解した上で乗り換えれば家族で年間10万円以上の節約も夢ではありませんよ!
格安SIMにした後、「こんなはずじゃなかった」と思わないためにも、メリットデメリットを理解することは大切です。
少し長い記事ですが、お付き合い下さい。
「キャリア」と「格安SIM」について
メリットデメリットを語る前に軽く説明をさせて下さい。
今後、僕の格安SIM講座では「キャリア」と「格安SIM」という言葉が頻繁に出てきます。
なので、簡単でいいのでこの2つの違いを覚えて頂けると話が理解しやすいと思います。知っている方は飛ばして貰って結構です→メリットデメリットへジャンプ!
キャリア
キャリアとはdocomo、au、SoftBankの三社のことです。
ワイモバイルはこの三社よりも安く格安SIMを謳っていますが、正式にはキャリアです。
格安SIM
「格安SIM」=「MVNO」=「仮想移動体通信事業者」
この単語を特に覚える必要はありません(笑)MVNOはたまに聞くかもしれませんが格安SIMとイコールだと思ってもらってOKです。
当ブログでは「格安SIM」で統一します。
格安SIMはキャリアの回線を間借りしていると思って下さい。
キャリアがイオンで、格安SIMがイオンの中に構えているお店。という感じですかね。例えが下手ですみません。。。
デメリット
格安SIMには「携帯料金が安くなる」という最大のメリットがありますが、僕が格安SIMで重要だと思うことは
「携帯料金を安くするために、いかにデメリットを受け入れられるか」
ということです。
格安SIMは「キャリアと同じように使えて、料金が安いというものではない」ということをご理解頂ければと思います。
そのため、当記事ではデメリットからお伝えします。
通信速度が遅い
通信速度というとは、電話ではなくネットの事を指します。
キャリアに比べて確実に遅くなります。僕の体感で言えば格安SIMの速度はキャリアの半分以下。
格安SIMはキャリアの回線を間借りしています。
そのためどうしても限界があり、スマホを使う人が増える時間帯は速度が遅くなる傾向があります。特に以下の時間帯ですね。
- 通勤、通学時(7~9時)
- お昼時(12~13時)
- 帰宅時(18~22時)
基本的にLINE・ネットサーフィン程度ならストレスはありませんが、運が悪いと上記の時間帯はYahoo!のページすら遅いことがあります。それが現実。
スマホゲームや動画視聴になるとキャリアとはかなりの体感の差があります。
携帯の設定を自分でする必要がある
キャリアではスマホを使える状態で渡してくれますが、格安SIMではそうはいきません。自分でSIMをスマホに挿して設定をします。
SIMというのは次の写真の赤枠内のものです。これがスマホに挿してあります。
格安SIMの設定は難しいイメージですが、そこまで気構えないで下さい。
きちんと手順書がありますし、普段スマホを使っている人なら全然大丈夫です。こんな手順書が付いてきます(写真は楽天モバイルのもの)。
最近は格安SIM会社から端末を買えば設定することなく使うこともできますよ。
iPhoneは格安SIM会社では買えないことが多い
格安SIM会社ではスマホ(端末)もセットで購入できますが、iPhoneは購入できません。
格安SIMでiPhoneを使うためには基本は自分で用意しなければいけないのです。
用意する手段としてはAppleで購入、今使っているiPhone、中古のiPhoneなど何でもいいです。
「基本は自分で用意する」と書きましたが例外があり、以下の三社はiPhoneを購入出来ます。ただし、少し古いタイプのiPhoneとなります。
2017年10月現在、上記三社ではiPhone6SもしくはiPhoneSEが購入出来ます(現在の最新はiPhone 8、iPhone X)。
今後、iPhoneを取り扱う格安SIM会社は増えていくような気がします。
キャリアメールが使えない
「キャリアメール」とは何かというと、いわゆる『携帯メール」です。
みなさん、こんなメールアドレスお持ちではありませんか?
◯◯◯@docomo.ne.jp
△△△@ezweb.ne.jp
✕✕✕@softbank.ne.jp
このメールアドレスは格安SIMだと使えません。
メール連絡はLINEかGmailなどを利用するしかありません。
通話料が高い
格安SIMはキャリアと比べて通話料が高いです。
よく電話する方に格安SIMはあまりお勧めできません。
ここでも重宝するのはLINE。家族や友人との電話はLINEで事足ります。
格安SIMにおいてLINEは非常に重要です。
余談ですが、LINEが無くなれば格安SIMは廃れるのではないか・・・と個人的には思っています。
キャリアでしか登録・支払い出来ないサービスがある
最近少なくなっていますが、それでも根強いのが「キャリアメールがないと利用できないサービス」です。
僕が困ったのは東京海上日動の「ちょいのり保険」
一日単位で加入できる車保険で、実家に帰省した際などによく利用していましたが、キャリアメールから空メールを送る必要があり利用出来なくなりました。
こういった場合、他に利用できるものを探す他ありません。
ショップがないから困ったときに聞く先がない
それ、格安SIMではできません。ショップはありませんから。
ショップがない分コストカットしていると思って下さい。
・・・というイメージだと思いますが、実は最近ショップを持った格安SIMが増えてきています。いざという時に心配な方はその中から選ぶといいでしょう。
ショップが全国展開されている格安SIMは「楽天モバイル」「イオンモバイル」「IIJmio(BICSIM)」に絞られると思います。
メールやチャット問い合わせがあるので僕個人的には困りませんが、ショップがないと不安な方はこれらの格安SIMから選ぶと安心だと思います。
mineoも最近店舗展開を行っていますが、まだまだ全国規模とはいきません。
メリット
デメリットはだいたい理解していただけましたか?
デメリットばかり見て「格安SIMってダメじゃん・・」と思われても意味がないので、次はメリットを紹介していきます!
これだけデメリットがあっても使うだけのメリットが格安SIMにはあるんです!
デメリットさえ許容できれば年間10万円の節約も夢ではありません。魅力感じませんか?
安くなる
安くなるのはみなさんご存知ですよね?
なので割愛!!笑
2年更新がない
キャリアでは2年間の縛りがあり、2年後にはまた2年の自動更新・・・としているところがほとんど。
2年間で解約を許されるのはたった2ヶ月!それ以外の時期に解約すると一万円近い解約金を取られます。
なんとも恐ろしい商売です。。。
もしかしたら2年更新の存在を知らない方もいるかもしれません。
キャリアの契約ってがんじがらめで、そう簡単に解約させないようにガチガチに囲い込みをしているんです。
格安SIMに2年更新はありません。だいたい1年ほどの最低利用期間はありますが、それ以降はいつ解約してもOKです。
料金計算が簡単
キャリアの計算ってこうなりませんか?僕はなります(笑)
格安SIMなら「基本使用料+通話料」だけです。
最近は付加プランも充実していますが、キャリアに比べて非常にわかりやすいのが特徴です。
まとめ
ここまでメリット・デメリットをまとめてきました。
【メリットまとめ】
- 安い!
- 2年更新がない
- 料金計算が簡単
【デメリットまとめ】
- 通信速度が遅い
- 携帯の設定は自分で行う
- 最新型iPhoneは購入不可
- キャリアメールが使えない
- 通話料が高い
- キャリアでしか使えないサービスがある
- ショップがない
デメリットの方が多く、格安SIMって良くないじゃん!と見えてしまうかもしれませんが、それを補って余りある”安さ”が格安SIMにはあります。
しかし、安さに引かれてすぐに「格安SIMに変更だ!」とならずに、特にデメリットを理解をしてから変更すると後悔することがなくなると思います。
ちなみに僕は格安SIMに変更して困ったことは、前述した「キャリアメールがないと利用できないサービス」くらいです。
デメリットも多い格安SIMですが、だいたいは代わりの方法があるので心配しないで下さいね。
今後、デメリットの回避方法やオススメの格安SIMなどを更新予定です。
Twitterに僕は毎日いるので、もし格安SIMのご相談やご質問等ありましたらご連絡下さい!