「父親学級」
聞きなれない言葉ですね。母親学級じゃないのか?両親学級じゃないのか?
いえ、「父親学級」です!これからは父親学級の時代です!
なぜ父親学級に注目しているのか。父親学級とはどういうものなのか。
今回はそんな父親学級についてのお話です。
父親学級とは?
文字通り「母親学級」がママ向けならば、父親学級はパパ向けに産前産後の話をしてくれるというもの。
僕が父親学級の存在を知ったのは、ぱる子さんの記事でした。
・旦那が父親学級に参加して私の不安が払拭された話-のんびりぱる子のプレママノート
細かい内容はぱる子さんの記事リンクを読んで貰えるとわかりますが、完全女性禁制で
「男の、男による、男のための父親学級」
いいですね。なんかむさ苦しい感が出てます(笑)
調べてみると今は産院で父親学級を開催する所が増えつつあるようですね。
なんと父親学級を開催してくれる会社までありました!
この会社の父親学級はこんな感じらしいです。
本当に必要なのは、産後の女性のからだや心の痛み、そして、女性が言葉にしないで我慢している憂鬱や焦りや孤独感を理解することです。
アイナロハの「父親学級」では、沐浴の練習やオムツ替えなどのレクチャーはしません。
どれだけ「奥様」の気持ちに寄り添って、夫婦で育児をスタートさせられるかを真剣に考えることに重点を置いているからです。
参照元:株式会社アイナロハ
この内容、僕個人としてはかなり気になります。
産院や市などが開催してくれる両親学級では基本的に「オムツ替え」や「沐浴」、後は妊婦ジャケットの体験などが中心で、精神的な部分はあまり触れられません。
その辺りをフォローしてもらえるのであれば受ける価値がかなりあると感じます。
父親学級の最大の目的は「妻との意識の共有」
産前産後に生活において夫婦間、というより男女間の「意識の共有」が最重要課題だと感じています。「知識の共有」ではないところに着目して下さい!
意識の共有の『意識』とは以下のようなものを意味します。
- 出産は命がけ
- 育児は思っているよりも大変
- 夫婦で力を合わせないといけないこと
- 子供のことは二人で相談をすること
「奥さんをサポートしてあげてね」というざっくりしたことではなく、女性が感じている不安や心配事を理解してあげるということ。
これが僕の考えている意識の共有です。
一般的な両親学級では意識共有はほぼ不可能
これは勝手な意見ですが、少なくとも僕の受けたような両親学級では意識の共有は出来ないと考えています。
市で受けた両親学級のメインはやはり「人形を使った沐浴指導」でした。
グループを組んでの体験だったのですが、助産師さんの
「お母さんは産院で教えて貰えると思うからお父さんがやってみようか」
この一言でグループ全員男性がやることになりました。
個人的にこういう形だと「お父さんは手伝い。サポート。たまにやる人」という捉え方をされかねないですし、実際に当時の僕はそう捉えていました。
また、両親学級は“夫婦”で参加するという性質上、女性がメインで動いていきます。男性は女性の後ろについて行くだけ。
主体性がないと説明されたことも頭に入って来ないんですよね。僕は両親学級のこと余り覚えていません。
先ほど紹介した“ぱる子さん”の産院で開催された父親学級のように「男性だけ」で参加する形が非常に良いのではないかと。自分一人だと責任感から聞いてメモしようとするはずですから。
特別なことは学ばなくていいんです。夫婦間で同じ土俵に立てれば。
そうすれば以前に僕が書いた記事のように“妻に甘えて何もしない夫”は少なくなってくれることでしょう。
育児に関しては夫婦共に新入社員
育児のことを男性にもわからせようと最近例えられるのが
「育児に関しては夫婦共に新入社員」
という言葉。確かにその通りです。
でもなぜか男性は自分の妻のことを「育児に関して何でも知っているベテラン」だと思っている部分があります。
これが甘えている部分なのか、何なのか、、、
「これはどうしたらいい?」
「えー面倒だなー」
「俺じゃ無理」
お互い新入社員だったとしてこんな風に言ってくる人がいたらどうでしょう?むかつきませんか?笑
育児に関しては笑い事じゃないんですけどね。
「育児に関してはお互いわからないけど、一緒にがんばろう」
こう思えることが僕の考える“意識の共有”です。
妻が保育士の我が家のパターン
これは余談ですが、僕の妻は保育士です。もう10年近くしているので生まれる前は「育児に関しては妻を頼ろう!」と考えていました。
正直保育士さんならなんでも知っていると思いませんか?僕は思いました。
保育士でも妊娠・出産が初めてなのは変わりませんし、生まれてすぐ預かるわけではないので新生児は触れたことがないとのこと。
よく考えれば分かることなんですが「保育士=子供のスペシャリスト」とどうしても単純に考えてしまいました。
この辺りは妻が
「私も赤ちゃんは知らないことばっかだからね」
「あんたも子育てするんだからね」
と釘を刺されまくったのでなんとか妻に任せっぱなしとはなりませんでした。
「保育士だから」「先生だから」
こういう理由は育児に関しては全く意味のない理由と考えて良いでしょう。
こんな父親学級なら行きたい!
ここまで「意識の共有のために父親学級が必要!」と話してきました。
では実際に、父親学級が多くの市や産院で開催された場合、どういう内容だったら男性は行きたいと思う(行くようになる)のだろうか。
父親学級という性質上「育児に消極的なパパ」が行くべきなのに、行きたいと感じるパパはそもそも「育児に積極的なパパ」でしょう。
僕は今でこそ育児に積極的ですが、昔・・・と言っても半年前の僕なら父親学級があっても行きたいと思わなかったでしょう。
妻に説得されて渋々ってところですかね。下手すればそれでも行かないかも。。そもそも父親学級が原因でケンカしているような気がします(笑)
ということで勝手に「やる気のないパパも行きたくなるような父親学級」を考えていきます。
参加費無料
これは必須。調べてみると参加費を取っている父親学級もあります。
それが悪いとかではありませんし、参加費をとるからこそ質の良いものが開催できることはわかっています。
でも行きたくないものにお金を払って行くでしょうか?まず行きませんよね?
「参加費無料だから」
これだけでも結構説得できるはずです。
サクッと終わる
長くて3時間。できれば1〜2時間で終わって欲しい。
やる気ない状態で3時間は結構キツいし行きたくないです。
「2時間でサクッと終わる!要点のみの父親学級」
だったらまぁ行ってもいいかな?笑
最悪嘘でもいいです(笑)実際3時間の予定だろうが2時間って書いてくれれば。
参加させることが最初の一番の壁なので。
具体性を持たせる
「産後は奥さんを労ってあげましょう」
じゃなくて
「産後の奥さんはこういう理由で大変なので、こういうことをして奥さんを支えましょう」
という話をして欲しい。例えば
「生まれてしばらくは1~2時間に一回の授乳、泣いたらあやし、一時も目が離せない。なのでパパは最低でも自分のことは自分でする。できれば家事もやり、赤ちゃんの見る役を変わる。」
こういうことをできるだけ具体的な言葉で伝えて欲しい。決して“手伝う”という言葉は使って欲しくない。主体性がなくなるから。
自分にとって何かひとつでも有益な情報がもらえそうなら行くかもしれないのではないでしょうか。
父親学級は未来の自分のためになる
先日テレビで「女性視点の熟年離婚」について番組がやっていました。
- 定年した夫が毎日家にいることが苦痛
- シャンプーの代わりに脱毛ワックスを渡した
- 夫がいない老後が楽しみ
恐いですね・・・でもこれがリアルだと思います。
家庭内管理職夫といって、偉そうに指示だけするような夫を指す言葉もありました。
結局「意識の共有」ができるということは、育児だけに限らず家事や女性の気持ちも含めて「理解がある」ということに繋がると僕は信じています。
父親学級はただの入り口・第一歩なだけで数ヶ月後、数年後、もしかしたら何十年後の自分を助けるかもしれませんよ。
今は時代も変わって子がいてもいなくても離婚する夫婦は増えていますからね。
そういった防衛にもなるんじゃないかなーと父親学級には期待しています。
産院はそこまでやってくれない
しかし、
「他人の夫婦関係まで面倒見れるか!」
これが産院の意見でしょう。産院は「出産を無事終えること」が仕事ですからね。そりゃごもっともですよ。
だから入り口だけでいいんです。
- 出産は本当に大変なんだよ
- 家にずっといてもつわりで何もできないんだよ
- 家事でも何でもパパができることはたくさんある
これらを「父親目線」で話してくれる。それだけで良いんです。
妻に言われても素直に受け入れられないことだってあるんです(経験済)
既に紹介したように、父親学級を開催している外部機関もあるのでそちらでも良いんです。
お願いします!父親学級もっと広まって!
まとめ
父親学級まとめ
- 父親学級は夫婦の『意識共有』のため
- 父親になるための入り口
- 父親学級よ広まれ!
『知識』には差があっていいんです。育児に対する『意識・意欲』さえ夫婦で同レベルなのであれば後はなんとかなります。
24時間365日年中無休で子供を育てることは大変なことなんです。
そのママの負担を少しでも和らげてあげようとする、そんなパパがこの世に少しでも増えればいいな。
もっと言えば、自ら調べたり育児に積極的ならば父親学級へ行かなくてもいいわけです。
極論を言えば僕のこの記事を読むだけで「妻と意識共有が大切なんだな」と思ってもらえばそれでいいんです。
でもそれができるのはパパの中でも本当に数える程度。99%の男性は無理ですよ。
僕は妊娠する前から子供が生まれるその瞬間まで妻に迷惑をかけた男なので偉そうなことは言えませんが、父親学級が増えてくれればそんな家庭は減ってくれるんじゃないかな。
少しずつでも父親学級が広まってくれることを願います。