小学校でのプログラミング必修化について現役プログラマーが語る

育児1年目、プログラマー歴10年目のリチャ(@papa_ritya)です。

2020年から小学校でプログラミング教育の必修化が始まるそうです。

こういうニュースは「へーそーなんだー」くらいに思っていたのですが、息子が生まれたことで僕も他人事ではなくなってしまいました。

息子が小学校へ通う頃には必修化されているのか・・と。

大学4年から本格的にプログラミングを始め、社会人7年目の今までプログラマーとして働いてきました。

そんな僕の立場から「小学生にプログラミング教育」が本当に必要なのか?

という問題について考察していきます。

小学生のプログラミング教育について思うこと

僕が小学校のプログラミング教育について知ったのはこちらの記事でした。

2020年から小学校でプログラミング教育が必修化へ!【アンケート結果あり】

この記事内にあるアンケートが非常に興味深かったので一度リンク先の記事を読んでみて下さい。

アンケートを要約すると、「プログラミングの必修化に賛成81.5%」、「子供にプログラミングを勉強させたい86.8%」というアンケート結果。

プログラミング講座の受講生にとったアンケートなので偏りはあるとはいえ、「マジか。こんなに多いのか」という印象でした。

この記事を読んだ現役のプログラマーとしての僕の意見は

「小学生にプログラムの授業はいらない!!!」

いや、だって将来プログラマーになるかどうかわからないのに学ぶ必要はないですよ。

僕はわざわざプログラミング勉強するよりも、国語とか算数とか学ぶことは他にもたくさんあると思うんです。

そんなこと言ったら理科とか社会が大人になって必要かと言われると微妙なところではありますが。。。

僕は極端な話ですが、国語と算数が出来ていれば人は生きていけると思っています。

もちろん、電気の仕組みや歴史を知っているに越したことはないでしょうが。

と、ここまで書いていて自分の中に一つのモヤモヤが出てきました。

「電気や歴史を知っているに越したことがないのであれば、IT技術を知っているに越したことがないのでは??」

という疑問です。

スマホは一人一台以上、パソコンも一家に一台以上が当たり前のこのご時世です。なにかとIT技術を知っておくことは重要なのではないのか??

例えば電気に関して何も知らなくても「便利だけど使い方を間違えたら危ない」くらいの知識はあるはずです。

これは学校で勉強したり、親に教えてもらったりした結果だと思うんです。

パソコンに関しては学校で習うわけではないし、苦手意識を持っている人が多い気がします。

なので一概に「プログラミング授業はいらない」とは言い切れないかもしれない。

と思ったので自分で小学生のプログラミング授業について調べてみることにしました。

小学校でプログラミング必修化を調べてみた

少し小難しい話が長めに続きます。興味なければ読み飛ばしちゃって下さい。気になることはとことん調べてみる性格なんです。すいません。

目的はIT人材の確保

小学校でプログラミング授業を行う一番の目的は、今後IT技術はより発展していくのにIT技術者の数は減る一方という予測の元に「IT技術者の確保」のためとのことです。

実際に欧米ではプログラミング授業が既に始まっているようですね。

AI、IoTなど今後の未来を考えたら確かにIT従事者の確保は必要ですね(AI、IoTについてはなんか最先端のものと思っといて下さい笑)。

しかし、「プログラマー=ブラック企業」という方程式は高確率で成り立つので、この先明るい子ども達がブラック企業で働く・・・という見方もできなくはないです。偏った見方ですけどね。

もちろん、僕もプログラマーとして働いている身なのでIT企業を否定しているわけではありません(厳密には僕はIT企業のプログラマではありませんが)。

何年後かには労働環境も良くなる可能性は秘めていますしね。

そもそもAIの発達によってプログラマーは消滅するのでは?

記事を書きながら、以前「2020年にはプログラマーは消滅する」という推測を読んだことがあることを思い出しました。

探してみると次の記事がヒットしました。

経済のプロ40名以上が明かす、ロボット時代に「生き残る会社」「なくなる仕事」

これを読んだとき「いや、プログラマーは絶対なくならないわ(笑)」って思った記憶があります。

プログラミングの必修化をするということは、政府もこれからはIT人材が必要だと予測しているわけですね。

AIが発達したところで、それをメンテナンスする人は必要になりますし、むしろ今よりも人は増えるでしょう。政府の予測に僕は賛成します。

参考記事
・【保護者必見】2020年 プログラミング教育必修化の最新動向



授業でプログラミングをするわけではない

調べてみると、プログラミングの授業とはいえ「プログラミング(コーディング)をするわけではない」ということがわかりました。

(※コーディングとは-実際に指示を与えるものを作るということ。プログラムコードを書くということですね。)

参考記事
・小学校でのプログラミング必修化、どの教科でどう教えるかは学校・教員の裁量、細部はこれから議論

しかし、現時点(2017年8月)では小学校でのプログラミング授業で「これをする!」と明確に決まっているわけではありません。詳細はこれから決めていくみたいですね。

決まっているのは「教科を増やすわけではなく、算数・理科・図工などの授業内に盛り込む」という部分のみ。

プログラムを作るのではなく、「プログラム的思考」「論理的思考」というものを小さいころから養おうというものがプログラミング授業の目的だと僕は理解をしました。

「プログラミング授業」という言い方が良くないですね。僕のように誤解を生む元になっていると思います。そして、疑問点もいくつかあります。

器材はどうするのか?

PCを使うのかタブレットを使うのかまだ不明ですが、どちらにせよ学校側が用意してくれるんだよね?と疑問に思う部分です。

中学や高校でタブレットが一人一台必要だから、学校で販売する化石スペック(低スペック)のタブレットを強制購入させられたという話も耳にしたことがあります。

正直安く手に入れようとすればできるものですし、購入するのであればこういうものは親の裁量に任せて欲しい部分ではありますね。

PC関連にそこそこ詳しいから言えることなのかもしれませんが・・・

ただ、政府がIT人材を~なんて言っている手前、用意してくれるものだと信じています(各自治体に予算は丸投げの可能性も否定できません)。

教えることのできる先生はいるのか?

あくまで、通常の教科の一環としてプログラミングの授業を行うと既にご紹介しました。

ということはおそらく別途講師を呼ぶこともなく、現在の先生方でやっていくことになるのでしょう。

先生方はプログラミングの授業としての勉強はしてきていないと思います。

果たして先生はプログラミング(論理的思考)を教えることはできるのか?コーディングは教えないとはいえ、少し疑問に思う部分であります。

教員の育成は必要でしょう。

僕は大学院生時代にTA(ティーチング アシスタント)として、学部生にプログラミングを教えていたことがあります。

約40人のクラスを教授+TA3人でした。この人数でもいろんなところから質問が飛んできてキツかったので、クラスを先生一人で小学生相手に対応可能なのだろうか・・・

※TAとは・・・ティーチング アシスタントの略。大学の授業において教授の補助業務として大学院生がつくことを言います。大学院生にはバイト代も出ます。大学によりますが、結構時給いいです。

考え改め、プログラミング授業賛成

調べてみて、実際にプログラミングするわけではないことを知ることができたので

プログラミング授業賛成です!!

「おい、冒頭の反対声明はどうなったんだ」

との声が聞こえてきそうです(笑)賛成する条件と理由はちゃんとあります。

  • 先生のプログラミング授業教育(先生方には負担だが、申し訳ないがこれは譲れない)
  • 器材の準備(ただでさえ厳しい子育て世帯にこれ以上負担はかけないで欲しい)
  • 他授業の効率化(プログラミング必修化で割りを食う授業があるはず)

この条件化なら僕は必修化に賛成です。

僕はプログラミング授業と聞いてプログラミングを実際にするものだと思い、冒頭では反対しましたが、プログラミング必修化の目的は「論理的思考」の発達を促すものとのこと。

であれば、あってもいいなと考え改めました。

ただ、国語や算数をおろそかにしてまでプログラミングの授業はいりません。プログラミングはあくまで付加要素として頂きたいです。

それにしても論理的思考を養うってどういう授業を行うんでしょうかね。

プログラマーとして必要スキルは論理的思考だけではない

プログラミング必修化に賛成はしますが、だからと言ってこれでIT人材が育成できるかと言ったら不可能でしょうし、プログラマーに必要なスキルはもっとあります。

とりわけ「お客様から課題をヒアリングして設計する」部分が一番重要だと思います。

これは国語だったり、コミュニケーション能力だったりします。こういう面があるからこそ文系でもプログラマーはできるんです。

単にプログラマーと言ってもいろいろやります。僕の場合は設計したりプログラミングしたり半々です。

だから、プログラミングの授業だけでなく、元々の授業もきちんとやった上でのものにして欲しいです。

幼児教育用のおもちゃ

必修化について調べていると幼児用から小学生用までプログラミングおもちゃがいくつか販売されていることを知りました。

授業のために幼児の頃からプログラムの勉強をする必要はないですが、単純におもしろそうなものを見つけたのでいくつか紹介します。無料のものもありますよ!

コード・A・ピラー(Code-a-pillar)

イモムシ型のプログラミングロボ。

『マツコの知らない世界』などテレビで紹介されることも多く、見かけたことがあるのではないでしょうか。

胴体部分が指示になっていて、胴体の組合せでその胴体の指示通りに動くロボットです。公式HPで動画も見られます。

・公式HP

自分の指示通りに動かし、スタートからゴールを目指して遊びます。

「スタート→真っ直ぐ→右に曲がる→左に曲がる→ゴール」みたいな感じで。

ここから真っ直ぐ行って右に曲がるとあの辺だから、そこから左に曲がるとゴールするんじゃないか??

という論理的思考を養うことができます。また、子供は動く物が好きですので熱中してくれると思います。

対象年齢は3~6歳となっているので、息子が大きくなったら買おうかなーと思うおもちゃです。今ならAmazonで4,000円弱で手に入るのでお手軽感もいいですね。

正直ただ進むだけなので、すぐ飽きそうではありますが。。。どなたか買われたら感想教えて下さい(笑)

KOOV(クーブ)

レゴの様なブロックを組合せて動物などを作り、それを動かして遊ぶプログラミング育成おもちゃです。

こちらも動画が見られます。

動画を見てもらうととわかる通り、対象年齢はかなり上がります。小学生高学年くらいでないと理解できないかもしれません。というか、大人でも十分楽しめるおもちゃだと思います。

プログラミングもする必要なくほとんどマウス操作やタッチ操作で完了しますが、プログラミングの入り口と言ってもいい作りですね。

こちらも動くものなので、子供にピッタリかと。しかも自分の思い通りに形を作り、思い通りに動かすことができます。

スターターキットで約4万円。今話題のNintendo switchよりもお高いですが、考えることが好きな子供ならハマる可能性大ですよ。

ちなみに公式ソニーストアで購入するのが一番安いです(2017年8月現在)。
・ソニー公式 KOOV™スターターキット EKV-120S
icon

※追記(2017/10/14)

Amazonの『知育・学習玩具大賞』にてこの『KOOV クーブ』が審査員特別賞を受賞しました。それだけ注目し始めているのかもしれません。

僕もKOOVはかなり気になっていて、一度触ってみたいとは思っています。

Amazonのページはこちら→ 『知育・学習玩具大賞』

Scratch(スクラッチ)、Viscuit(ビスケット)

最後は二つ一気にいきます。

・Scratch(スクラッチ)

・Viscuit(ビスケット)

この2つに共通しているのは「指示を与えて自分の意図通りに動かす」ことが目的のものとなります。

例えば、クリックした時に絵が右へ動く、スペースキーを押した時に絵が回る、とか。

こういうことが論理的思考の第一歩となります。これをどんどん難しくしていくものがプログラムです。

パソコンやタブレットとネット環境さえあれば、簡単な登録で使える無料で使うことができるので気軽に始められます。

小学校での必修化は2020年ですが、これらを利用して授業を行っている学校も既にあるそうですよ。

まとめ

小学校でのプログラミング必修化について長々とお付き合い頂きありがとうございました。

プログラミング必修化は2020年からですが、現在の情報社会を考えると遅いくらいな気もします。

小学校プログラミング必修化まとめ

  • IT人材確保のため
  • 小学校では「論理的思考」「プログラミング的思考」を学ぶ
  • 授業内容は?器材は?先生の教育は?課題は多い
  • おもちゃなどプログラミングを学ぶ方法は多い

 

せっかく学ぶ機会が増えるので、ぜひ学校側にはしっかりと準備をして頂き有意義な授業にして貰いたいと思います。新しいことを始めるときは批判が出がちですからね。

そして、プログラミングに興味のある子供は今回紹介したツールやおもちゃを利用し、よりプログラミングに触れてくれることを願います。

うちの息子はどうだろうなープログラミングに興味持つかなー。興味持ったら教えてあげたいな。

趣味としてのプログラミングは楽しいです。仕事としては経験している身からするとオススメはできませんが(笑)

以上、『小学校でのプログラミング必修化について現役プログラマーが語る』でした!

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